TOEICで差がつく problem と issue の違いを図表で攻略 語彙力を伸ばす練習法付き
TOEICの英文で `problem` と `issue` が出てきたとき、どちらも「問題」と訳していませんか。意味が近いので、なんとなく読めてしまう単語です。けれど、この「なんとなく」がスコアを止める原因になります。
`problem` は、解決すべき困った状況や障害を指すことが多い単語です。
`issue` は、話し合うべき論点、対応すべき案件、または少しやわらかく表現した問題を指すことが多い単語です。
TOEICでは、社内連絡、顧客対応、機械の不具合、請求書、スケジュール変更などの場面でよく登場します。違いを押さえると、Part 5の語彙問題だけでなく、Part 6やPart 7の文脈理解も速くなります。

problem は解決すべき困りごとを表す
`problem` は、具体的な支障や困難を表すときに使います。日本語では「問題」「困ったこと」「不具合」「障害」に近い意味です。
ポイントは、何かがうまくいっていないという感覚が強いことです。
たとえば、次のような場面です。
機械が動かない
注文した商品が届かない
システムに不具合がある
予算が足りない
顧客から苦情が来ている
TOEICでは、かなり実務的な文で出てきます。
There is a problem with the printer in the reception area. 受付エリアのプリンターに問題があります。
この文では、プリンターが使えない、紙詰まりしている、印刷できないなど、具体的な困りごとが想像できます。これは `issue` でも言えますが、`problem` のほうが「実際に困っている」感じが強くなります。
別の例を見てみましょう。
We need to solve this problem before the product launch. 製品発売前にこの問題を解決する必要があります。
`solve a problem` はTOEICでも重要な組み合わせです。`solve` は「解決する」なので、相手は自然に `problem` になります。
よく使う組み合わせは次の通りです。
表現 | 意味 | TOEICで出やすい場面 |
solve a problem | 問題を解決する | 業務改善、顧客対応 |
identify a problem | 問題を特定する | 報告書、調査 |
cause a problem | 問題を引き起こす | 遅延、ミス、不具合 |
have a problem with ~ | ~に問題がある | 機器、請求、予約 |
technical problem | 技術的な問題 | システム、機械、ウェブサイト |
特に `technical problem`、`delivery problem`、`production problem` は、TOEICらしい表現です。単語単体ではなく、前後の名詞と一緒に覚えると定着しやすくなります。
issue は論点や対応すべき案件を表す
`issue` も「問題」と訳されますが、`problem` より少し広い単語です。困った状況だけでなく、話し合うべきテーマや対応すべき案件を指します。
日本語では、次のような訳が合います。
問題
課題
論点
件
懸案事項
たとえば、会議やメールで次のように使われます。
The manager will discuss the issue at the next staff meeting. マネージャーは次回のスタッフ会議でその件について話し合います。
ここでの `issue` は、必ずしも「大きなトラブル」とは限りません。何か検討すべきテーマがあり、それを話し合うという意味です。
もう一つ見てみましょう。
Please contact customer service if you have any issues with your order. ご注文に関して何か問題がある場合は、カスタマーサービスにご連絡ください。
この文では `problem` でも文法的には自然です。ただし `issues` を使うと、少し丁寧でやわらかい印象になります。顧客向けの案内では、直接的な `problem` より `issue` が好まれることがあります。
TOEICでは、`issue` は次のような組み合わせでよく登場します。
表現 | 意味 | ニュアンス |
discuss an issue | 問題を話し合う | 論点として扱う |
address an issue | 問題に対処する | 解決に向けて対応する |
raise an issue | 問題を提起する | 話題に出す |
important issue | 重要な課題 | 議論すべきテーマ |
safety issue | 安全面の問題 | リスクや懸念 |
billing issue | 請求に関する問題 | 顧客対応でよく出る |
`address an issue` は特に大切です。`address` は「住所」だけではありません。動詞では「対処する」「取り組む」という意味があります。
The company is working to address the safety issue. その会社は安全上の問題に対処しようとしています。
ここでは `solve` より `address` が自然です。なぜなら、安全上の問題はすぐに一つの答えで解決するというより、調査し、対策し、改善していくものだからです。

problem と issue の違いは三つの軸で考える
`problem` と `issue` の違いは、丸暗記よりも比較で理解するほうが早いです。次の表で整理しましょう。
比較する軸 | problem | issue |
中心になる意味 | 解決すべき困りごと | 話し合うべき論点や案件 |
ニュアンス | 直接的で深刻に聞こえやすい | やや広く、丁寧で中立的 |
よく使う動詞 | solve, fix, cause, identify | discuss, address, raise, resolve |
TOEICの場面 | 故障、遅延、不具合、苦情 | 会議、方針、請求、安全、顧客対応 |
日本語訳の目安 | 問題、支障、困難 | 課題、件、論点、問題 |
ここで大切なのは、どちらか一方だけが正しい場面ばかりではないことです。同じ状況でも、話し手がどう見せたいかで単語が変わることがあります。
たとえば、配送が遅れている場合です。
英文 | 日本語 | 印象 |
We have a problem with the delivery. | 配送に問題があります。 | 直接的で、困っている感じが強い |
We have an issue with the delivery. | 配送に関する問題があります。 | 少し丁寧で、業務上の案件として扱う感じ |
顧客に伝えるなら `issue` のほうがやわらかく聞こえることがあります。一方で、社内で緊急対応を求める場合は `problem` のほうが切迫感を出せます。
もう一つ、環境や安全に関する話題では `issue` がよく合います。
Waste disposal is an important issue for many manufacturers. 廃棄物処理は多くの製造業者にとって重要な課題です。
この場合、`problem` にすると「困った問題」という感じが強くなります。`issue` なら、社会的、業務的に考えるべきテーマという印象になります。
反対に、パスワードが使えないなら `problem` が自然です。
I am having a problem logging into my account. アカウントにログインできず困っています。
これは明確な不具合です。`issue` でも通じますが、TOEICで選択肢に `problem` があるなら、文脈によってはそちらがより直接的です。
TOEICで出る例文を文脈で読む
TOEICでは単語の意味だけでなく、周りの語との相性が問われます。ここでは、Part 5、Part 6、Part 7を意識した例文を見ていきます。
Part 5で狙われやすい文
The technician identified the problem after inspecting the machine. 技術者は機械を点検した後、その問題を特定しました。
`identified the problem` が自然な組み合わせです。機械の点検後に見つかるものなので、具体的な不具合と考えます。
The committee discussed several issues related to employee training. 委員会は従業員研修に関するいくつかの課題を話し合いました。
`discussed several issues` がポイントです。話し合う対象なので `issues` が自然です。
If you experience any problems with the software, restart your computer. ソフトウェアに何か問題が発生した場合は、コンピューターを再起動してください。
`experience problems with ~` は「~に問題が生じる」という意味です。ソフトウェアの不具合なので `problems` が合います。
The report addresses key issues in the current supply process. その報告書は現在の供給プロセスにおける主要な課題を扱っています。
`addresses key issues` はTOEICで覚えたい表現です。報告書が「課題を扱う」「問題に取り組む」という意味になります。
Part 6で読みたい流れ
次のようなメール文を考えてみます。
Dear Ms. Carter, We apologize for the delay in your shipment. Our team has identified the problem and is working to resolve it. If you have any additional issues with your order, please contact our support center.
この文では、最初の `problem` は配送遅延の原因となる具体的な問題です。後半の `issues` は、注文に関する追加の困りごと全般を指しています。
つまり、同じ短い文の中でも使い分けがあります。
`the problem` すでに特定された、具体的な原因
`any additional issues` 顧客が感じるかもしれない、広い範囲の問題
この違いが見えると、英文がぐっと読みやすくなります。
Part 7で問われる読み取り
Part 7では、本文の中で `issue` が「雑誌の号」を意味することもあります。
The latest issue of the magazine includes an article on workplace safety. その雑誌の最新号には、職場の安全に関する記事が掲載されています。
この `issue` は「問題」ではありません。「号」です。TOEICでは、語彙の別の意味を知っているかも読解速度に関わります。
また、`issue` は動詞で「発行する」「支給する」という意味にもなります。
The company will issue new ID cards next month. その会社は来月、新しいIDカードを発行します。
名詞の `issue` だけで覚えていると、この文でつまずきます。TOEICの語彙強化では、品詞と意味の広がりまでセットで押さえることが大切です。

語彙力を伸ばす練習法は文脈とセットにする
`problem` と `issue` の違いを知ったら、次は使える知識に変えていきます。単語帳で「problem 問題」「issue 問題」と覚えるだけでは、試験中に迷いやすいままです。
動詞との組み合わせで覚える
単語は、よく一緒に使われる動詞とセットで覚えましょう。
problem と相性がよい動詞 | issue と相性がよい動詞 |
solve a problem | address an issue |
fix a problem | discuss an issue |
identify a problem | raise an issue |
cause a problem | resolve an issue |
avoid a problem | consider an issue |
練習するときは、英語を見て日本語にするだけでなく、日本語から英語に戻します。
問題を解決する `solve a problem`
課題に対処する `address an issue`
問題を提起する `raise an issue`
問題を特定する `identify a problem`
この往復練習をすると、Part 5の空所補充で反応が速くなります。
ミニ分類ノートを作る
ノートに次のような表を作ると、違いが視覚的に残ります。
場面 | 使いやすい語 | 理由 |
機械が故障した | problem | 具体的な不具合だから |
会議で話し合うテーマ | issue | 論点や課題だから |
顧客の注文に関する問い合わせ | issue | 丁寧で広い表現だから |
ログインできない | problem | 直接的な困りごとだから |
安全対策の検討 | issue | 継続的に扱う課題だから |
このような図や表を活用すると、単語の意味を文字だけでなく、場面として思い出せます。特に似た語を覚えるときは、一本の日本語訳に頼らないことが大切です。
TOEIC風の短文を自分で作る
英作文が苦手でも、短文なら十分できます。次の型を使って、自分の例文を作ってみてください。
`There is a problem with ~.`
~に問題があります。
`We need to address the issue of ~.`
~の課題に対処する必要があります。
`Please contact us if you have any issues with ~.`
~に関して何か問題がある場合はご連絡ください。
`The technician solved the problem by ~ing.`
技術者は~することで問題を解決しました。
たとえば、
There is a problem with the payment system. 支払いシステムに問題があります。
We need to address the issue of rising delivery costs. 配送費の上昇という課題に対処する必要があります。
自分で作った文は記憶に残りやすくなります。TOEICの英文を読むときも、「これは自分が作った型に近い」と気づけます。
読解中に印をつける
TOEIC対策の英文を読むとき、`problem` と `issue` に印をつけてみましょう。次に、その前後の動詞を確認します。
見るべきポイントは三つです。
直前または直後の動詞
何についての問題か
解決する話か、話し合う話か
たとえば `address the issue` を見たら、「対処する課題」とすぐ理解します。`solve the problem` を見たら、「解決すべき具体的な困りごと」と考えます。
1週間ほど続けるだけでも、英文の中で単語が浮き上がって見えるようになります。

今日から使える覚え方で差をつける
`problem` と `issue` は、どちらも「問題」と訳せる便利な単語です。ただし、TOEICでは同じものとして扱うと読み違いが起きます。
覚える基準はシンプルです。
迷ったときの判断 | 選びやすい単語 |
具体的な不具合や困りごと | `problem` |
話し合うべき論点や案件 | `issue` |
解決する、直すという動詞がある | `problem` |
対処する、議論するという動詞がある | `issue` |
顧客向けにやわらかく言う | `issue` が自然なことが多い |
次にTOEICの英文を読むときは、「問題」という訳だけで止まらず、どんな種類の問題なのかを考えてみてください。機械の故障なら `problem`、会議で扱う課題なら `issue`、顧客向けの案内なら `issue` が自然な場合があります。
語彙力は、単語の数だけで決まりません。似た単語の違いを見分け、文脈に合わせて理解できる力がスコアに直結します。今日の学習では、まず `solve a problem` と `address an issue` を声に出して覚えましょう。この二つが使えるだけで、TOEICの英文が少しクリアに見えてきます。





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