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TOEIC Part 6で得点を伸ばす文挿入問題の攻略法と頻出パターン

kitasan4
8月11日
読了時間: 10分

TOEIC Part 6で「文を入れる場所はどこですか」と聞かれる問題は、読めているつもりでも失点しやすい設問です。単語の意味だけでは決まりません。空欄の前後、段落の流れ、指示語、接続表現まで見ないと、もっとも自然な位置を選べないからです。


Part 6は短い文章の中に空欄があり、語句選択、文法、文脈理解がまとめて問われます。その中でも文挿入問題は、文章全体のつながりを読む力が点数に直結します。


この記事では、TOEIC Part 6の文挿入問題に絞って、解き方の手順、頻出パターン、間違えやすい選択肢の見抜き方を整理します。すでにPart 6の基本を学んだ人でも、ここだけを集中的に鍛えると得点が伸びやすくなります。


俯瞰で英語の短文問題と鉛筆が並ぶ学習用テーブル
文挿入問題は、空欄の周辺だけでなく流れを見る力が必要です。

文挿入問題は全文を読まなくても当てられるわけではない


文挿入問題では、次のような形式がよく出ます。


Where would the sentence best fit?

指定された1文を、本文中の位置A、B、C、Dのどこに入れるかを選ぶ問題です。


この設問でやってはいけないのは、挿入文だけを読んで「なんとなくここ」と決めることです。挿入文は、単独では自然に見えることが多く、どの位置にも入りそうに見えます。


たとえば、次の文を考えてみます。


This change will begin next Monday.

この文だけを見ると、「変更が来週月曜日に始まる」と言っているだけです。どこに入るかは、前に何の変更が説明されているか、後ろにその変更の影響が続くかによって決まります。


文挿入問題では、次の3つを確認します。


  • 挿入文の前に必要な情報があるか

  • 挿入文の後ろに自然につながる内容があるか

  • 段落の役割を壊していないか


特に大事なのは、挿入文の前後1文です。Part 6は時間との勝負ですが、文挿入問題だけは前後を丁寧に見る価値があります。


解く順番を固定すると迷いが減る


文挿入問題は、感覚で解くと時間を使いすぎます。毎回同じ手順で処理すると、判断が速くなります。


挿入文の役割を最初に決める


まず、挿入文が何をしている文なのかを考えます。


主な役割は次のどれかです。


挿入文の役割

見るべきポイント

追加情報

前の文に情報を足している

理由や結果

because, so, as a result などの流れがある

for example, such as などが手がかりになる

逆接

but, yet, although などで前文と対比する

時間の流れ

after, before, later, beginning などがある

指示語の受け

this, it, they, these などが前を指す


たとえば、挿入文に `This decision` があれば、その前には何らかの「決定」が出ていないと不自然です。`As a result` があれば、その前には原因が必要です。


この作業を最初に行うと、候補位置を一気に絞れます。


空欄の前だけでなく後ろも読む


文挿入問題でよくある失敗は、前の文だけ見て決めることです。前とつながっていても、後ろの文と合わない位置があります。


次のような流れならどうでしょう。


  1. 新しい配送方法を導入する

  2. この変更は来週月曜日から始まる

  3. そのため、注文の締切時間も変わる


この場合、挿入文が「この変更は来週月曜日から始まる」なら、配送方法の説明の後、締切時間の説明の前に入るのが自然です。


後ろの文に `Therefore` や `For this reason` がある場合、挿入文がその理由を作っている可能性もあります。後ろが挿入文を受けているケースを見落とさないようにしましょう。


最後に段落全体の役割と照らす


Part 6の文章は、メール、通知、広告、案内文などが中心です。段落ごとに役割があります。


たとえばメールなら、次のような流れが多くなります。


  • 1段落目

用件や背景を伝える

  • 2段落目

詳細や変更点を説明する

  • 3段落目

依頼、期限、問い合わせ先を示す


挿入文が「質問があれば連絡してください」という内容なら、本文の最後に近い位置が自然です。逆に、冒頭に入れると話が早すぎます。


文の意味が合うだけでは不十分です。段落の役割に合っているかまで見ると、正解に近づきます。


目線の高さで色分けされた付箋が英語の文章に貼られている様子
役割ごとに文を分けると、挿入位置を判断しやすくなります。

頻出パターンを知ると正解の根拠が見える


文挿入問題には、よく使われる仕掛けがあります。頻出パターンを知っておくと、選択肢を見たときに「ここに入る理由」を説明できるようになります。


指示語が前の内容を受ける


もっとも多い手がかりの一つが指示語です。


よく出る語は次の通りです。


  • this

  • that

  • these

  • those

  • it

  • they

  • such

  • the new policy

  • this change

  • the offer


たとえば、挿入文が次のような文だとします。


This option is available only to online customers.

この文を入れるには、前に「ある選択肢」が説明されている必要があります。前文に配送方法、支払い方法、予約方法などの選択肢が出ていれば候補になります。


反対に、前に何も紹介されていない位置に `This option` を入れると、読者は「どの選択肢のことか」と迷います。英語では、指示語は前に出た情報を受けることが多いので、受ける対象を必ず探しましょう。


同じ語の言い換えでつながる


Part 6では、同じ単語の繰り返しを避けるため、言い換えがよく使われます。


たとえば、本文に `training session` があり、挿入文に `the workshop` が出る場合、同じイベントを指している可能性があります。


よくある言い換えは次のようなものです。


本文の語

挿入文での言い換え

customers

clients, shoppers, members

employees

staff, team members

event

seminar, workshop, session

product

item, model, device

policy

rule, guideline, procedure


完全に同じ語がなくても、意味の近い語が前後にあればつながりを作れます。Part 6で得点を伸ばすには、単語暗記だけでなく、言い換えを見つける読み方が必要です。


時間の順番がヒントになる


文挿入問題では、時間表現も強い手がかりです。


よく出る表現は次の通りです。


  • beginning next week

  • after the event

  • before submitting the form

  • later that day

  • until Friday

  • starting in June

  • once the payment is confirmed


たとえば、挿入文に `After the repair is complete` とあれば、その前には修理の話が必要です。その後には、修理後に起きることが続くはずです。


時間の流れが崩れる位置は、意味がそれらしくても不正解になりやすいです。Part 6の文章は短い分、時間表現のずれが目立ちます。


一般論から具体例へ進む


TOEICのビジネス文書では、一般的な説明の後に具体例が続く流れがよくあります。


たとえば、次の順番です。


  1. 参加者はいくつかのサービスを利用できる

  2. その中には無料シャトルと昼食券が含まれる

  3. 受付でチケットを受け取れる


挿入文が「その中には無料シャトルと昼食券が含まれる」なら、一般的な説明の直後に入ります。いきなり受付の話の後に入れると、話が戻ってしまいます。


`These include` や `For example` がある文は、前の文に広い内容があるかを確認しましょう。


依頼や締切は後半に置かれやすい


メールや案内文では、最後に行動を促す文が来ることが多いです。


たとえば、次のような文です。


  • Please submit the form by Friday.

  • Contact us if you need more information.

  • We recommend booking your seat in advance.

  • Be sure to bring your confirmation number.


これらは、詳細説明の後に置かれると自然です。まだ何の説明もない段階で依頼を入れると、読み手が何をすればよいのか分かりにくくなります。


もちろん例外はありますが、依頼、締切、連絡先は文章の後半という意識を持つと、候補を絞りやすくなります。


接写で英語の練習問題の空欄と丸を付けた接続語が見える紙面
接続語や指示語は、正解位置を示す小さなサインです。

よくある誤答は意味だけで選んだときに起きる


文挿入問題の選択肢は、どれもそこそこ自然に見えるように作られています。だからこそ、誤答のパターンを知っておくと失点を減らせます。


前文とは合うが後文と合わない


前の文だけを見ると自然でも、後ろの文が急に飛ぶことがあります。


たとえば、前文で「新しい会員制度」を説明していて、挿入文が「この制度は来月始まります」なら前とは合います。ところが、後文が「このため、建物の入り口は閉鎖されます」なら話がつながりません。


この場合、後文の `this` や `therefore` が何を受けているかを考える必要があります。


解答前に、候補位置に挿入文を入れて、3文を声に出すように頭の中で読んでください。


  • 前文

  • 挿入文

  • 後文


この3文が自然なら、正解の可能性が高まります。


指示語の対象が遠すぎる


`this change` や `these items` の対象が、何文も前にある位置は注意が必要です。もちろん離れていても成立することはありますが、Part 6では短い文章の中で明確なつながりを問うことが多いです。


指示語の対象は、直前の文か同じ段落内の近い位置にあることが一般的です。対象が遠すぎると、読み手に負担がかかります。


トピックが急に変わる


選択肢の位置によっては、段落のテーマが途中で変わってしまいます。


たとえば、段落がずっと「イベントの登録方法」を説明しているのに、挿入文が「会場の改装工事」に関する内容なら、そこに入れるには橋渡しが必要です。橋渡しがないまま急に別テーマが出る位置は避けます。


文挿入問題では、「単語が似ている」だけで選ぶと危険です。テーマが続いているかを見ましょう。


本番で使える時間配分と判断ルール


Part 6は、Part 7に時間を残すためにも素早く解く必要があります。文挿入問題に時間をかけすぎると、後半で苦しくなります。


目安として、文挿入問題では次の流れを意識します。


  1. 挿入文を読む

  2. 指示語、接続語、時間表現を丸で囲むつもりで確認する

  3. 候補位置の前後1文を読む

  4. 3文の流れで一番自然な位置を選ぶ

  5. 迷ったら段落の役割で決める


迷ったときは、次の順番で根拠を強く見ます。


優先順位

判断材料

1

指示語の対象が明確か

2

接続表現の前後関係が正しいか

3

時間の順番が自然か

4

段落の役割に合うか

5

語彙の言い換えがあるか


ここで大切なのは、正解を「雰囲気」で選ばないことです。毎回、少なくとも一つは根拠を持って選びます。


自信を持って選べる根拠は、たとえば次のようなものです。


  • `this policy` が直前の新ルールを指している

  • `For this reason` の前に理由が説明されている

  • `After the workshop` の前にワークショップの説明がある

  • 依頼文が詳細説明の後に来ている

  • 具体例が一般説明の直後にある


根拠を言語化できるようになると、復習の質も上がります。


練習では正解よりも根拠の確認を優先する


文挿入問題の練習で、答え合わせだけして終わるのはもったいないです。正解した問題こそ、「なぜそこに入るのか」を確認しましょう。


おすすめの復習手順はシンプルです。


  • 挿入文の役割を書く

  • 正解位置の前文とのつながりを書く

  • 正解位置の後文とのつながりを書く

  • 他の位置が不自然な理由を一つずつ確認する


たとえば、ノートには次のように短く残します。


挿入文は具体例。前文の「several benefits」を受けている。後文の「these benefits」が挿入文の内容をまとめている。

これだけでも十分です。長い和訳を書く必要はありません。


文挿入問題は、英文をすべて日本語に直す力よりも、文と文の関係を見抜く力が問われます。復習でも、その関係に注目してください。


斜め上から見た学習ノートに文の役割と矢印が書かれている様子
復習では、なぜその位置に入るのかを短く記録します。

文挿入問題に強くなる毎日の短い練習


長時間の勉強を毎日続けるのは難しくても、文挿入問題だけなら短時間で練習できます。おすすめは、1日10分の確認です。


1問を深く見る日を作る


毎日たくさん解くより、1問を丁寧に見る日を作ると効果があります。


やることは次の3つです。


  • 挿入文のキーワードを確認する

  • 正解位置の前後3文を読む

  • 不正解位置がだめな理由を言う


特に、不正解の理由を言えるようになると、本番で迷いにくくなります。


接続語だけを集めて覚える


文挿入問題で差がつくのは、接続語の理解です。単語帳のように意味だけ覚えるのではなく、前後にどんな内容が来るかまで覚えます。


たとえば、`as a result` は結果を導くので、前には原因が必要です。`for example` は具体例を出すので、前には広い説明が必要です。`instead` は代替案を示すので、前には別の選択肢や却下された案があるはずです。


接続語は、意味よりも前後の役割で覚えると使いやすくなります。


本文の流れを日本語で一言にする


Part 6の英文を読んだ後、段落ごとに一言でまとめる練習も役立ちます。


たとえば、次のようにまとめます。


  • 1段落目

会議の日程変更を知らせる

  • 2段落目

新しい場所と開始時刻を説明する

  • 3段落目

出欠連絡を依頼する


この練習を続けると、挿入文がどの段落に合うか判断しやすくなります。


文挿入問題は正解の理由を探す設問です


TOEIC Part 6の文挿入問題は、難しく見えても、見ているポイントはかなり決まっています。指示語、接続語、時間表現、言い換え、段落の役割。この5つを順番に確認すれば、感覚に頼らず解ける問題が増えます。


本番では、挿入文を読んだらすぐに答えを探すのではなく、まず役割を決めてください。次に、候補位置の前後を読みます。最後に、段落の流れに合うかを確認します。


文挿入問題で得点を伸ばす近道は、たくさん訳すことではありません。文と文のつながりを見て、「ここに入る理由」を短く説明できるようにすることです。次にPart 6を解くときは、正解番号だけでなく、その根拠を一言で残してみてください。失点の原因が見え、復習が本番の得点につながります。


 
 
 

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