TOEIC Part 5 予想問題で文法力を鍛える実践対策集(1)
TOEIC Part 5は、短い空所補充問題です。読む量は少ないのに、点差が出ます。理由はシンプルです。文法、語法、品詞、語彙の判断を数秒で行う力が問われるからです。
Part 5で伸び悩むとき、多くの場合は「知識がない」よりも「見分ける順番が決まっていない」ことが原因です。選択肢を眺めて何となく選ぶと、似た形の単語や時制のひっかけに引っかかります。
この記事では、TOEIC Part 5の予想問題を使いながら、出やすい文法ポイントを実戦形式で確認します。問題はすべてオリジナルです。本番と同じように、まずは選択肢を見ずに文の構造をつかむ意識で解いてください。
※本番の問題文は以下のものより長めです。ここでは余計な修飾語句を省いて、文章の骨の部分だけを残して「基本の骨格・構造」を意識してもらうようにあえてシンプルな問題文にしています。

Part 5で最初に見るべきポイント
Part 5は、英文を全部きれいに訳さなくても解ける問題が多くあります。先に見るべき場所を決めると、迷いが減ります。
見る順番は次の通りです。
空所の前後を見る
空所に入る品詞を判断する
主語と動詞の一致を確認する
時制や態を確認する
語法や意味で最後に絞る
特に大切なのは、空所の前後だけで解ける問題を落とさないことです。たとえば、名詞の前なら形容詞、動詞を修飾するなら副詞、前置詞の後なら名詞か動名詞が入りやすくなります。
次の例を見てください。
The manager gave a ------- explanation of the new policy.
空所の後ろに `explanation` という名詞があります。名詞を説明する語が必要なので、形容詞が入ります。意味より先に品詞を見れば、かなり選択肢を消せます。
TOEIC Part 5 予想問題を解くときも、まずはこの「型」で進めるのが近道です。
品詞問題で点を取り切る
品詞問題はPart 5の定番です。単語の意味が分かっていても、形を間違えると失点します。
よく出る形を確認しておきましょう。
働き | よくある形 | 例 |
名詞 | `-tion`, `-ment`, `-ness` | information, agreement |
形容詞 | `-ive`, `-al`, `-able` | effective, annual |
副詞 | `-ly` | carefully, recently |
動詞 | 原形、過去形、過去分詞 | produce, produced |
予想問題 1から5
1. The marketing team reviewed the report ------- before sending it to the director.
(A) careful
(B) carefully
(C) carefulness
(D) care
2. All employees must submit their travel ------- by Friday afternoon.
(A) expense
(B) expensive
(C) expensively
(D) expend
3. The new software is ------- with most mobile devices.
(A) compatibility
(B) compatible
(C) compatibly
(D) compatibleness
4. Ms. Carter gave a ------- presentation on workplace safety.
(A) thorough
(B) thoroughly
(C) thoroughness
(D) through
5. The company has seen a steady ------- in online orders.
(A) grow
(B) growing
(C) growth
(D) grown
解答と解説
問題 | 答え | 解説 |
1 | B | `reviewed` を修飾する副詞が必要です。`carefully` が正解です。 |
2 | A | `travel expense` で「出張費」です。名詞が入ります。 |
3 | B | `is` の後に補語となる形容詞が必要です。 |
4 | A | `presentation` を修飾する形容詞が入ります。 |
5 | C | `a steady` の後なので名詞が必要です。`growth` が正解です。 |
品詞問題は、意味を考えすぎる前に文法上の役割を見ます。特に、空所の後ろに名詞があるときは形容詞、一般動詞の近くでは副詞を疑うと解きやすくなります。

動詞問題は主語と時制を先に見る
動詞問題では、次の3つを確認します。
主語が単数か複数か
文の時制が現在、過去、未来のどれか
能動態か受動態か
TOEICでは、主語が長くなっている文がよく出ます。主語と動詞が離れていても、核になる名詞を見つけることが大切です。
予想問題 6から10
6. The list of available rooms ------- updated every morning.
(A) are
(B) is
(C) be
(D) have
7. The shipment ------- to the warehouse yesterday.
(A) delivers
(B) delivered
(C) was delivered
(D) delivering
8. If the client approves the design, production ------- next week.
(A) begins
(B) began
(C) beginning
(D) has begun
9. Each of the candidates ------- a copy of the schedule.
(A) receive
(B) receives
(C) receiving
(D) have received
10. The training session ------- by a senior technician last month.
(A) conducted
(B) was conducted
(C) conducts
(D) is conducting
解答と解説
問題 | 答え | 解説 |
6 | B | 主語は `list` です。単数なので `is` です。 |
7 | C | 荷物は「配送される」側です。`yesterday` もあり、過去の受動態です。 |
8 | A | 条件節が現在形なので、主節は未来の予定を表す現在形も自然です。 |
9 | B | `Each` は単数扱いです。`receives` が正解です。 |
10 | B | 研修は「実施される」側です。過去の受動態になります。 |
`of available rooms` や `of the candidates` の中に複数名詞があると、つい複数動詞を選びたくなります。けれど、動詞と一致するのは中心の主語です。前置詞句の中の名詞に引っ張られないようにしましょう。
前置詞と接続詞は後ろの形で判断する
Part 5では、前置詞と接続詞の使い分けもよく出ます。意味だけで選ぶと危険です。後ろに何が続くかを見ると判断しやすくなります。
基本は次の通りです。
種類 | 後ろに来るもの | 例 |
前置詞 | 名詞、代名詞、動名詞 | because of the delay |
接続詞 | 主語と動詞を含む節 | because the train was delayed |
予想問題 11から15
11. ------- the bad weather, the outdoor event was postponed.
(A) Because
(B) Because of
(C) Although
(D) Even
12. The technician checked the machine ------- it was making an unusual noise.
(A) during
(B) because
(C) despite
(D) due to
13. Please contact the help desk ------- you have trouble logging in.
(A) if
(B) during
(C) despite
(D) regarding
14. The store will remain open ------- the renovation work.
(A) while
(B) during
(C) because
(D) although
15. ------- several complaints from customers, the product remains popular.
(A) Although
(B) Despite
(C) Since
(D) When
解答と解説
問題 | 答え | 解説 |
11 | B | 後ろは名詞句 `the bad weather` です。前置詞句の `Because of` が正解です。 |
12 | B | 後ろに主語 `it` と動詞 `was making` があります。接続詞が必要です。 |
13 | A | 「もしログインに問題があれば」という条件です。 |
14 | B | 後ろが名詞句 `the renovation work` なので `during` が合います。 |
15 | B | 後ろは名詞句です。`Despite` が正解です。 |
`because` と `because of`、`although` と `despite` は特に頻出です。意味が似ていても、後ろの形が違います。ここを機械的に見られるようになると、正答率が安定します。

関係詞と代名詞は先行詞を見つける
関係詞の問題では、空所の前にある名詞を見ます。その名詞が人なのか物なのか、また空所の後ろで何が欠けているのかを確認します。
代名詞の問題では、数と格を見ます。主語なら主格、目的語なら目的格、所有を表すなら所有格です。
予想問題 16から20
16. The employee ------- suggested the new filing system received an award.
(A) who
(B) which
(C) what
(D) whose
17. The printer ------- was installed yesterday is already in use.
(A) who
(B) which
(C) whom
(D) whose
18. Please return the completed form to ------- at the reception desk.
(A) I
(B) me
(C) my
(D) mine
19. The company updated ------- privacy policy last week.
(A) it
(B) its
(C) itself
(D) theirs
20. The applicants should bring identification with ------- to the interview.
(A) they
(B) them
(C) their
(D) themselves
解答と解説
問題 | 答え | 解説 |
16 | A | 先行詞は `employee` です。人を表す主格の関係代名詞 `who` が入ります。 |
17 | B | 先行詞は `printer` です。物なので `which` が合います。 |
18 | B | 前置詞 `to` の後なので目的格 `me` です。 |
19 | B | `privacy policy` を修飾する所有格が必要です。 |
20 | B | 前置詞 `with` の後なので目的格 `them` です。 |
関係詞では、`what` を安易に選ばないことが大切です。`what` は「もの、こと」を含む表現で、基本的に直前に先行詞を置きません。直前に `employee` や `printer` のような名詞があるなら、`who` や `which` を考えます。
語彙問題は文全体の流れで選ぶ
語彙問題は文法だけでは解けません。けれど、空所の近くにヒントがあります。
特に見るべき語は次の通りです。
動詞と名詞の自然な組み合わせ
形容詞と名詞の相性
文末の日時や条件
`but`, `although`, `because` などの流れを変える語
予想問題 21から25
21. The hotel staff responded ------- to the guest’s request.
(A) promptly
(B) formerly
(C) rarely
(D) closely
22. The manager asked the team to ------- the deadline by two days.
(A) extend
(B) attend
(C) inspect
(D) replace
23. Customers can ------- a refund within 30 days of purchase.
(A) request
(B) suggest
(C) arrange
(D) mention
24. The seminar was canceled ------- low registration numbers.
(A) instead of
(B) due to
(C) close to
(D) next to
25. The instructions are simple, so new users can ------- the device within minutes.
(A) operate
(B) deliver
(C) reserve
(D) reduce
解答と解説
問題 | 答え | 解説 |
21 | A | 依頼に「迅速に」対応するという自然な組み合わせです。 |
22 | A | 締め切りを延長するので `extend` が正解です。 |
23 | A | 払い戻しを「請求する」は `request a refund` です。 |
24 | B | 低い登録人数が理由なので `due to` が合います。 |
25 | A | 機器を操作するので `operate` が正解です。 |
語彙問題では、単語単体の意味だけでなく、よく一緒に使われる語の組み合わせを覚えると強くなります。`request a refund`、`extend a deadline`、`respond promptly` のように、かたまりで覚えましょう。
本番で使う時間配分の考え方
Part 5は、1問に長く時間を使うほど後半にしわ寄せが来ます。目安として、分かる問題はすぐに解き、迷う問題は印をつけて進むのが安全です。
おすすめの進め方は次の通りです。
品詞問題は前後だけで素早く解く
動詞問題は主語、時制、態を確認する
前置詞と接続詞は後ろの形を見る
語彙問題で迷ったら文の流れに戻る
迷いすぎる問題は後で見直す
全問を完璧に理解してから進む必要はありません。Part 5で大切なのは、正解の根拠を短時間で見つけることです。

復習で文法力を伸ばす方法
問題を解いた後は、正解数だけを見て終わらせないようにします。復習では、間違えた理由を3種類に分けると弱点が見えます。
間違いの種類 | 例 | 復習方法 |
品詞ミス | 形容詞と副詞を間違えた | 空所の前後を見直す |
文法ミス | 主語と動詞の一致を落とした | 主語に下線を引く |
語彙ミス | 単語の組み合わせを知らなかった | フレーズで覚える |
復習ノートを作るなら、長い解説を書く必要はありません。次のように短く残すだけで十分です。
`Each` は単数扱い
前置詞の後は名詞か動名詞
`because` の後は主語と動詞
`despite` の後は名詞句
`extend a deadline` で覚える
1回で覚えようとせず、翌日、3日後、1週間後に同じ問題を解き直すと定着しやすくなります。Part 5は反復の効果が出やすい分野です。
仕上げ用ミニチェック
最後に、Part 5で迷ったときの確認リストをまとめます。
空所にはどの品詞が必要か
主語はどれか
動詞は単数か複数か
文は能動態か受動態か
前置詞の後ろに節を置いていないか
接続詞の後ろに主語と動詞があるか
代名詞の格は合っているか
単語の組み合わせは自然か
この順番で見れば、勘に頼る場面が少なくなります。Part 5は、長文読解のような読解量ではなく、短い英文の中から根拠を拾う力が問われます。
文法問題は地味に見えますが、得点を安定させる土台です。今日解いた25問をもう一度解き直し、間違えた問題だけを翌日も確認してください。正解の理由を一言で説明できるようになれば、本番でも迷いが減ります。





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